鞭打ち(ムチ打ち)
鞭打ちは一番多く出る症状です。
例えば、後から追突された場合、頭は一度後方に後屈し、その後過度に前屈することになります。この動作から鞭打ちという傷病名が出来ましたが、首の症状が改善しづらいのは椎間関節の損傷と、椎前筋の損傷の為です。特に椎前筋は椎体の前について奥のほうにある為、直接揉むことが出来ないので治りにくいのです。鞭打ちの治療はこの椎間関節と椎前筋へのアプローチが必要ですが、一般では外から揉むだけですので治りにくいということが言えます。
交通事故による怪我は早期に受診して治療を始めることをお勧めします。理由は炎症の期間が長いと回復に掛かる時間も長いからです。
炎症期→拘縮期→回復期
炎症期が長いほど、拘縮期は長くなりますし、回復期も長くなります。逆に炎症期が短ければ拘縮も短く、回復期に早く入ります。
炎症期
炎症は冷却、安静(固定)、圧迫によって引いて行きます。当院では市販の湿布(パップ剤)は使わず、手作りの泥を使った湿布を使用します。「パップ剤は血管を拡張して循環を良くして炎症物質を流そうとしますが、怪我の場合は純粋に熱を取ることが必要なのです。」
固定をする場合は(首以外)副子(そえぎの様な物)を要いた包帯が一番固定されます。状況に合わせて包帯、カラー、コルセット、テーピング(キネシオ)などの固定を致します。
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当院では伸縮しない包帯を使用しています。道具に頼らず技術で治療します!! |
拘縮期
固まる期間のことで、炎症期と重なって起こってくるものです。硬くなると、痛めた組織に血液を送りにくくなるので、筋や、血管の走行を意識し血管の開放をします。身体には血管を圧迫するポイントがありますのでそこを重点的にほぐします。また、関節を痛めている場合は、関節の矯正などが有効的です。
(例) |
むち打ちなどは頸部の関節の椎間関節性疼痛(捻挫のようなもの)と椎前筋の損傷が考えられるため、関節の調節とは不可欠になります。強い矯正から、弱い矯正まで何でもできますので安心できます。頸部などにはカイロプラクティックテクニックが有効で、肩関節などでは、AKAや関節モビリゼーションテクニックなどが有効です。 |
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回復期
回復期に入れば症状がどんどん軽減していくことでしょう。この時、日常生活に戻れるようにリハビリをするわけです。どこにどの様な方法で筋トレ、ストレッチをすれば良いのかご指導できます。
例えば、筋トレは毎日行っても筋肥大は効率良くおきません。その筋トレの付加によりますが、最短で24時間、背筋などでは中四日の回復期間が必要になります。部位とやり方で回復期間が違いますので患者さんに応じた対応を致します。